a few minutes to 4.a.m.

アラフィフのサブカル話

レピッシュとカーネーションとフィッシュマンズ

この3つのバンドのアルバムには同じような構成のアルバムがある。レピッシュの「ポルノポルノ」と、カーネーションの「Palakeet & Ghost」と、フィッシュマンズの「King Master George」だ。3つとも普通の長さの曲の間にものすごく短い曲を混ぜるという構成になっている。どれも本人達以外の共同プロデュースを招いて、そういう構成にしている。まあ、アルバムでインタールードを混ぜるのに似ているが、短い曲もちゃんと作曲されているという点が違うといえるだろう。どのアルバムもアルバム通して聴くといい感じで曲が並んでいて、素晴らしいと思います。この3バンド以外にもそういうアルバムを作っているバンドもあるんじゃないかも知れないが、私の知ってるのはこれだけです。良かったら聴いてみて下さい。

Norah Jones “The Fall”について短い考察

Norah Jonesのアルバム"The Fall"ってRickie Lee Jonesへのオマージュがあるのかな?

1曲目のタイトルが"Chasing Pirates"ですけど、Rickieのセカンドアルバムおよび曲で"Pirates"というのがありますし、"Young Blood"という曲はカバーでは無いですけどRickieのデビューアルバムに同じタイトルの曲があります。

まあ、Norahはトム・ウェイツが好きだったらしいので、トムの元恋人のRickieが好きだったのかも知れませんね。

エレカシ「星の砂」とレピッシュ「王様」

前から思ってたんですが、エレファントカシマシの「星の砂」って曲の歌詞と、レピッシュの「王様」って曲の歌詞に同じようなフレーズが出てくるなあと思います。「星の砂」では「目にさわる奴はとりあえずうめよう」と「ハレンチなものは全て隠そう」というフレーズが出てきます。「王様」では「目障りなものがあれば布を被せたんだ」や「イヤナ事は山へ運び」みたいなフレーズが出てきます。「星の砂」は「日本の神を中心にして立派な国を作りたい」という目的で、となり、「王様」は王様の国での王様のために、という事で、趣旨も似ています。「星の砂」は1988年のアルバムに入っている(実際は宮本が1981年くらいに書いた曲)ので、レピッシュの1993年のアルバムの中の「王様」の作詞者、杉本恭一の方が影響を受けたか偶然かでしょうね。どちらも好きな曲なのでオススメです。

 

カーネーション「Girl Friend Army」

今回は、大好きなバンド「カーネーション」の7作目の1996年のアルバム「Girl Friend Army」です。私は、1994年の「Edo River」以降しか聴かないんですが、その中でも1、2を争うアルバムですね。良い曲ばかりなんですが、中でもやはり「スーパーマン」。この変なコード進行と、そこから生み出されるグルーヴ、メロディーの良さは、Steely Danに匹敵するぐらいの、個人的にJPOPの中で1、2を争う好きな曲です。

そして、オープニングの「Garden City Life」ものりのりで良い曲です。この曲は後に映画「マンホール」の主題歌にもなりました。(映画の音楽担当は、直江政宏)

そして、よりロック色を強めた「グレイト・ノスタルジア

その他にも、夏必聴な「1/2のミッドサマー」や、グルーヴィーな「100人のガールフレンド」、ラストのバラード「やめておくれ」などお勧めの曲がいっぱいです。全体的に完成度の高いアルバムなので、是非聴いてみて下さい。f:id:fwrnf218:20191103010507j:image

 

ペンギンラッシュ

まだ、あまり有名ではないが、最近私がよく聴くバンド「ペンギンラッシュ」。ボーカルギターの望世とキーボードの真結という女性2人を中心に男性メンバーを加えた4人組。ソウル、ファンク、ジャズの影響が伺える曲が、私の好みにぴったりで、良い曲ぞろい。2018年のデビューアルバム「No Size」では、変わったコード進行なども見られるが、基本は楽曲の良さが心地よい。

そして、今年に発表されたセカンドアルバム「七情舞」は7曲入りだが内容は濃い。前作と比べ、感情に訴えるような比較的ストレートだが、簡単には聞き逃せないダークなJPOPとでも言いましょうか。特にアルバム1曲目「悪の花」と2曲目の「アンリベール」は、質が高い。この2曲だけでも聴いてもらえるとこのバンドの魅力が伝わると思います。

佐野元春“No Damage“

みなさん、日本の曲で、初めて歌詞で韻を踏んだ曲って何だか知ってます?吉幾三の“おら東京さいぐだ“?残念ですが日本語ラップの元祖はそうなんですけど、1984年の曲なんですよね。正解は、1980年の佐野元春のデビュー曲“アンジェリーナ“です。歌詞の中で2ヶ所出てきます。有名な「今晩誰かの車が来るまで闇にくるまってるだけ」ともう一つ「ふっと迷ってしまいそうな夜でも二人でいれば大丈夫だぜ」です。佐野元春のデビュー3作は、どれもクォリティーが高いのですが、私が初めて聴いたのは、3作のあとに発表されたベスト盤“No Damage“でした。このアルバムはさすが全曲名曲ぞろいなんですよ。で、“アンジェリーナ“も“サムデイ“も入っていて初めて佐野元春を聴くにはお勧めなんですが、隠れ名曲としてデビューアルバムに入っていた“情けない週末“は好きですね。スガシカオが日本のバラードの中で一番好きな曲って言っています。捨て曲無しの名盤です。

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スガシカオ“Clover“

今から22年前、よく観ていたテレビ番組“Japan Countdown“で、一曲10秒ぐらいしか流れない中で、まだアルバムを出して無かったスガシカオの“黄金の月“を観て、これは、とひっかかったので、後日アルバムを買いました。

80年代洋楽の影響の強いサウンドに、影のある曲とボーカルがよく合ってて、今でも大好きなアルバムです。もっと前にデビューしようとしたらしいんですが、Flying Kidsのデビューアルバム“続いてゆくのかな“を聴いて、自分のやりたい事が全部つまってると思い、デビューを一回やめたというのは有名な話。また、アルバムのホーンセクションをしたのがあの菊地成孔というのも有名です。これがデビューシングルです。

この人の初期のアルバムって影のまったくない明るい曲が一曲だけ入ってるんです。このアルバムでいうと、“ドキュメント’97“。まあそれもご愛嬌。

ちなみに、私と学年は一緒です。一度は聴いてみるのをお勧め。次のアルバムについてはまたいつか。